父の命日

早いもので、お父さんが亡くなってからもう1年が経った。
息を引き取ったお父さんの遺体とともに帰宅したのがちょうど今頃の時間(午前3時頃)。あの夜は、お父さんの死を悲しむかのように、病院を出る少し前から家に着いた少し後までの間だけ、強い雨が降っていた。そして1年後の今も、哀悼の気持ちを表すかのように、しとしとと雨が降っている。

人間誰でも、生きていくためにはいくつもの哀しみを乗り越えていかなければならない。俺はいつになったら、心の中に降り続けるこの雨を止ませることができるのだろうか。